自社サイトのリニューアルに伴い、PowerCMS Xの構築に少し携わりました。
私は主に表面のコーディングを担当していたのですが、今回初めて触れたPowerCMS Xについて良かったこと・感じたことなどを書き留めておきます。
良かった点
PowerCMS X の特徴として、製作者が任意のモデルを作成できる点があります。
モデルはデータベースの構造をイメージしてもらうと分かりやすく、例を上げるとCMSには「記事」を投稿する機能がありますが、これはPowerCMS Xでは「entry」というモデルで実現されています。
そこにはタイトルを表示させる”title”、内容を表示させる”text”、カテゴリを設定する”categories”など様々なカラムが設定されています。
参考画像
画像に「追加」とある様に、必要に応じてカラムを追加することができる、また時にはモデル自体を新規で作成して自分の好きな様に機能を追加できることができる。この自由度の高さに私は感銘を受けました。
PowerCMS XはPowerCMSでの経験・ノウハウを活かして作られており、テンプレートでは共通するタグが多くあります。既学者は取り付きやすく、私のような初学者は両方学べることも一つのメリットに感じました。
苦労した点
苦労した点は主に2点で、「テンプレートタグ」と「情報の少なさ」です。
PowerCMS の知識量が少ないため、実装したい機能があった時、すぐにテンプレートタグの記述が思いつかず公式のドキュメントを探し回る場面が多かったように思います。
また、PowerCMS Xはまだリリースされて間もなく、ネット上での情報は少なかったので、詰まった場面で立ち往生することもありました。
本ブログのスタッフ別アーカイブは標準機能が搭載されていないため、新しく専用のモデルを作成する必要がありました。しかしそのことに気づかず、既存モデルでなんとか実現しようと試行したのは苦い思い出です。
WordPressとの違い
PowerCMS X と WordPressの大きな違いは、上記にあげた「モデル」の作成ですが、製作中は「再構築」「テンプレートタグ」など、WordPressとは異なる機能に違いを感じさせられました。確認の度に挟まれる”再構築の時間”は手間に感じ、値をセットし(setVarなど)、そこから組み立てていく”テンプレート手法”は、慣れるまで時間を要しました。
ただ、PowerCMS Xは高速化を謳われている通り、再構築の時間は短く、テンプレートタグにおいても、独自のタグを生み出せる柔軟性は大きな強みだと思います。
全体を通して
初めは全く分からなかったPowerCMS Xですが、自身でモデルを作って機能を追加するにつれて、理解が深まり楽しさを感じました。私が実装した箇所は一部ですが、PowerCMS Xの可能性を感じましたし、まだドキュメントに書かれていない機能もあります。これから益々発展していき、CMSの主力として活躍されることを願うと共に、私自身も理解を深めていきたいと思います。