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JavaScript無効の環境でサイトが利用できるか

昨日Twitterを見ていて、何かの拍子に「Safariの設定でJavaScriptをオフ(無効)にすると広告が表示されなるので快適」といった趣旨の発言を目にしました。その時、「もしかすると色々なサイトで閲覧に支障が出るかも...」という懸念が頭をよぎりました。スマートフォンで閲覧した際に画面に表示されているメニューボタン(いわゆるハンバーガーボタン)をはじめ、さまざまな機能がJavaScriptによって実装されているためです。

恐る恐る私がここ1年位で携わったサイト(7サイト)をiPhoneのSafariでJavaScriptをオフにして閲覧してみました。結果、多くのサイトでメニューボタンが消えてメニューが常に画面に展開されている状態となり、メニューを選択した際に遷移したのかしていないのかが少々分かりづらいものの、ページ遷移ができなくなることはなく一安心したところです。

Canvasを用いたコンテンツの事例

JavaScriptを使用して実現したコンテンツの中に、Canvas(Chart.js)でグラフを描いたこともありました。そのページではグラフとは別にtable要素で数値データを表示していたので、次のようにマークアップをしていました。(文言は少し変更しています。)これにより、JavaScriptが無効でグラフが描画されなくても、何のコンテンツ(=グラフ)があり、どのようなデータなのかを得ることができると私は考えました。グラフでないとデータの傾向が掴めないので、その点を補足しても良かったかもしれません。

<div class="mod-chart-01">
<canvas id="chart_visitor">サイト閲覧者数のグラフです。データは表「<a href="#visitor">サイト閲覧者数</a>」にまとめています。</canvas>
</div>

Googleマップに注意が必要

注意が必要なコンテンツの一つに「Googleマップ」があります。近年、多くのサイトでGoogleマップが埋め込まれているのを見かけますが、JavaScriptが無効の場合には地図が表示されません。(Googleマップへのリンクがあり、GoogleマップアプリがiPhoneに入っている場合はアプリで閲覧ができました。)2年半前に個人サイトの記事「今年Webアクセシビリティで実践したり考えたりしたこと」でも問題提起をしていますので参考にして頂ければと思います。

まとめ

以前は「JavaScriptが無効の環境への考慮をすること」がよく言われていたような気がします。また「JavaScriptが有効の時のみ使用できるコンテンツは、JavaScriptを使用してページに挿入する」ということもよく聞いたように思います。2007年秋に出版された「Webアクセシビリティ」のJavaScriptの章を見返すと、悪いJavaScriptの例として「重大なコンテンツもしくは機能であるにもかかわらず、JavaScriptが有効であることを前提とするもの」が挙げられています。今では「シングルページアプリケーション」が出るなど時代は変化していますが、いくらかの工夫でアクセシビリティが確保されるなら「JavaScriptが無効の環境への考慮をすること」も昔と変わらず続けていきたいと考えました。

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