2年前の記事「gtag.jsでPDFファイルの閲覧数やバナーのクリック数の計測」でもWebサイト運用時の改善提案事例をご紹介いたしました。その後も改善提案・サポート等は随時実施しておりますので、本日は3つピックアップしてご紹介します。
WordPressでPostを並び替えるプラグインの導入
バナー画像のようなものをサイト上に表示する仕組みがあり、不定期で画像の入れ替えと並び順の変更を行っていました。カスタム投稿タイプで実装されていたのですが並び替えができないため、左上のPostデータを右下のPostデータにコピー&ペーストするような作業が頻繁に発生し手間がかかっていました。
そこで、Post Types Orderプラグインを導入し、データを打ち替える事なくドラッグ&ドロップで順序の入れ替えができるようにしました。これにより運用を行う私の作業省力化が図れただけでなく、クライアント様も自身で画像の並び替えができるようになりました。データを打ち替えないので繰り返し使用するデータは「下書き」状態にして保存しておくこともできるようになったのも大きなメリットです。
Web以外の媒体からの流入測定
パンフレットやチラシにQRコードを掲載し、Webへの誘導を図る施策が行われることになりました。そこで、QRコードを作成する際にGoogle AnalyticsのカスタムURLでキャンペーンデータを収集する機能を追加しました。
カスタムURLを利用することによりGoogle Analytics上で媒体を識別できるようになり、どのパンフレットやチラシが効果的だったかを数値で判断することが可能になります。「パンフレットに載せてもあまり流入がなかった」「フリーペーパーに載せた広告からは多数の流入があった」というような振り返りが容易にでき、今後実施される施策に役立てていただくことができると考えています。
サーバーの選定
1週間で1.5万PV〜2万PV、大雨などの異常気象時や台風時に多数の同時アクセスが発生するサーバーの移行を検討しました。現状マネージドVPS(CPU・メモリ追加済)を利用されていたのですが、Apache Benchで簡易計測したところ秒間3.7リクエストしか捌けないことが分かりました。3年前に契約されたサーバーながら仕様が古く、チューニングもされていないのか価格(数万円)に見合ったパフォーマンスは全く出ていません。
Apacheのログを処理し1日の転送量を確認したり、レンタルサーバー会社様に問い合わせをしたりした結果、エックスサーバービジネスに移行することを提案いたしました。WordPressを利用したサイトのため、高負荷時はWP Fastest Cacheプラグイン、もしくはサーバーに用意されている機能の併用を計画しており、様子を見ながら調整したいと考えています。(キャッシュの利用により、サービスサイトで紹介されている通りの秒間102リクエスト前後のパフォーマンスが出そうです。)
最近広島市で制作をされている方とも話をしましたが、高負荷が続くようであれば共用サーバーではなく独自にサーバーを構築する必要があると考えています。目論見通り共用サーバーで運用できれば、大幅なコスト削減が実現できます。