先週の土曜日に商工会議所主催の『創業塾』に参加させていただきました。
全4回のうちの第1回目。
名前のとおり、「創業を考えている人」「創業後間もない人」が対象のセミナーです。
私の場合はすでに創業しているので、基準を満たせるのはおそらく今しかないだろうと思い、迷わず参加申し込みをしました。
今年は36人の参加者がいらっしゃって、申し込んだのが開催の1週間ほど前だったせいか、私が最後の36番でした。
参加者のうち1/4にあたる9人の方が某フリーペーパーの記事を見て申し込まれたようです。
ちなみに私はエフピコRiMの7Fにある「ものづくり交流館」の事務局前に置いてあったチラシを見つけて申し込みました。
講義の途中でグループに分かれて、参加の目的などを含めて一人ずつ自己紹介することになり、ぼんやりしたものを急に言葉にしなきゃいけなくなって慌てて考えて直してみたら、今の時点では「創業にあたっての心構え」とか「準備」などの基本的なことに対する答え合わせだったり、「あるべきはずの熱意」というか「創業意欲」を自分の中に見つけたかったような気がします。
というのも、元々私はゼロから1を生み出すことより、生み出された1を10...20...100と育てていく方が向いているし、目立つのも人前に出るのも苦手なことは自覚していたので、「仲間と会社を立ち上げて代表をやる」という日がくるなんて思ってもいなかったため、そういう気持ちを抱く時間がほとんどなかったと感じていたから。
次にやることも特に決まっていない状態で前職を辞めることだけ決めて、(延期に延期を重ねて)退職まであと1ヶ月半というところで突如私とスタッフの目の前に差し出された救いの手と呼ぶべき(?)「転職」or「独立」の選択肢。
私1人では大したことはできないし、他の2人は能力的には都会でも十分やっていけると思っていたので、彼らに結論を委ねたのですが、結果的には外部から諸々サポートもしていただきながら3人で独立・開業することになりました。
そう決めたのは、提案をしてくださった方の人間性が好きで、信頼できそうだったから、というのが大きかったと思います。
ただ、「選択肢」を「選択肢」だと感じるには、それらを目の前に差し出された時点でどちらかを選べるだけの準備と覚悟が必要なのだろうと思います。
(ここについての話は長くなるのでまた別の機会に...)
さて、第1回創業塾の内容でもっとも印象的だったのは仏教とお釈迦さまの話でした。
今回メインでお話された講師の方は中小企業診断士でもあり、臨済宗の住職さんでもある方で、
「どう生きるべきか」という人生観から「創業理念」へとつながる深いお話を仏教の言葉なども交えて紹介されていたのですが、この仏教とお釈迦さまの言葉に心を奪われてしまった私。
ナポレオンヒルとかジョブズとかドラッガーも紹介されていましたが、今まで読んだことがあるせいか、今回の私のツボはお釈迦さまの言葉でした。
もともと昔の言葉は好きで、ことわざも大好きだったりします。
多くを語らず「猫に小判」とか「紺屋の白袴」と含みをもたせて間接的にサクっと言い放つところとか。
私は自分が快適でいるためには自分だけでなく周りの人の平穏も不可欠であると考えていて、なるべくそういう状態をつくろうとします。
もともとどうしても譲れないほどの欲求や執着もあまりないため、相手が望むことを優先する傾向があります。
というか、よく知らない人でも、何かで苦しんでいると知ったら心が痛いし、なにかできることはないかと誰しも考えますよね。。。
ただ、これまでに「どうしたい?」と聞かれても、相手の気持ちばかり気になって答えられないことも多く、それらはこれまでの生き方の中で徐々に、自分の中の「感情」というものが死にかけていっているのだと思っていました。
だけど、決して無気力なわけでもすべてに無関心なわけでもなく、向上心と好奇心は強い気がしていたので、その辺りでなにか矛盾を感じてモヤモヤっとしているところにお釈迦さまの言葉が響いたのかもしれません。
お話を聞いていると、なんだか自分の目指しているものがあるような気がして、講義の最中にAmazonでダンマパダの原訳本を買ってしまいました。
これがきっと今回の創業や、これからやろうとしていることにも大きく関わっているのだと思います。
今日か明日あたりに本が届くはずので、なにか気づきがあればまた書いていこうと思います。
途中で設けられたグループディスカッションでもいくつか感じたことがありました。
- 人は自分の話をちゃんと聞いてくれそうな人に向かって話すということ。
- 相手に興味を持ったり知識がないと質問が出てこないということ。
- 質問してもらえると嬉しいということ。
創業はまだこれから、という方が大半でしたが、人に話すことで目的が明確になったり、夢に近づいたり、軌道修正もできるんだな、と思いました。
私自身も話しながら、脳内でサイトのページが1枚出来上がりました。
そして、これから創業したいという人たちの中で、1人で始めたいと言う方が多かったのですが、そこのこだわりを捨てたらきっと参加者の中でも繋がっていったり、さらにそこから他へと繋がっていったりしてまったく別の形になっていく人たちもいるんだろうな、と勝手に想像して楽しんでいました。
今回参加者の方にホームページに関していくつかご質問をいただきましたが、それは本業なのでもちろんですが、ひと足先に起業している立場や経験から、直接的にではなくてもなにかと力になれることはありそうだな、というのも感じました。
過去があって今があるということ、そしてすべての出来事には意味があるというのは日々身をもって感じていますが、出会ったすべての人に感謝しつづけながら生きていくというのは到底無理なので、恩は返せるときに返しつつ、今近くにいる人がより良くなるようにお手伝いできたらいいな。と徳を積むべく常々思っております。
そしてあと残り3回の講義の中で他にどんな出会いがあるのかがとても楽しみです。
この内容で無料とは...またまたいいもの拾いました^^